戦後を代表する児童文学作家の神沢利子さん(94)の資料などを展示する「神沢利子さんのおくりもの」展が22日、三鷹市の市立三鷹図書館で始まる。
代表作『くまの子ウーフ』の原稿など約100点がみられる。
神沢さんは1969年から三鷹市内で暮らしている。三鷹市では神沢さんから原稿や創作メモ。日用品など約700点の寄贈を受け、未公開の寄贈資料を中心に展示する。
また、展示開始に合わせて、22日から。図書館の自動コーナーの一角に常設の「クマの子ウーフこーなー」を設け、神沢さんの絵本や字dぷ諸p、大人向けエッセーなどを取りそろえ、自由に読めるようにする。
清原市長は「大人も子供も絵本に出会ってほしい」と話している。
ところで、神沢利子さんの『神』はどんな字なのだろうか。
『神』は「ネ」(神をまつる祭壇)と「申」(いなびかり)で、【稲妻のような力を持つ神を表す】
「ネ」は、漢字の偏として、神事・祭事に関する意味を表します。「申」は稲光の形を表し、「ふるえる」意味を持っています。古代人は、雷が天地に震えとどろくのを恐れて、これを天の神のなせる仕業と考え、「シン」と呼びました。のち一般に、神秘的なものの呼び名になりました。
従来の漢字学者の説も掲載しよう。
『説文解字』(許慎)は「神」は、万物を引き出す天の神で、「天神の万物を引き出すものなり。示と申とに従う」という。
『字統』(白川 静)は「神」は、天神、すなわち自然神で、「申」は、「電光が斜めに屈折して走る形」で「神意の表れるところ」であり、「神」は「天神・自然神」だとする。