放課後カフェ 西東京市の中学校で広がる
放課後(午後3時半から5時まで)、地域の大人たちも一緒になってお茶(紅茶やジュースなど)を飲みながら「放課後カフェ」タイムが始まる。地域の人の寄付で飲み物は無料。曜日は週ごとにかえて、どの部活の子も参加できるようにしている。こんな中学校があるそうだ。
友だちと話す機会が増えた。ここでは先輩後輩もないし、気楽に自分を出せる。愚痴も言える」という生徒もいて、おおむね好評。
「中学校には地域の人が入りにくい。生徒も部活や塾で忙しく、学校と家の往復だけになりがち。公園で遊ぶ年齢でもなくなり、のんびりする場所もない」
「街では中学生には話しかけにくい。ここでしゃべると、かわいいなと思います。こちらが遊んでもらっている漢字」と喜ぶ大人もいる。
教師らも時々顔を出す。「ほっとできる温かい場があるのはありがたい。生徒の人間関係の様子も見られて、悩みも発見できる」という。
2015年7月に同市立田無中学校で始まり、今では 市内9校のうち、6校で開催、月1回から毎週までやり方は様々。6/24日には各項の担当者が集まって連絡会が開かれるそうだ。
「学校の中で開くことで、生徒たちが気楽に来られるし、安心感がある。いろいろな大人に出会うのは大事だと思う。中学生のためといいながら、大人にも楽しい居場所になっている」と、『西東京子ども放課後カフェ』の代表者は話しているそうだ。(朝日新聞朝刊から)
面白い試みだ。給食室もあり、そこが使えることだし。
ところで、放課後の『放』はどんな字なのだろうか。
「放」は 「方」(ふね)と「攵」(むちで打つ)で、【むちと船を使って、追い払うことを表す】
「方」は、「へさきを繋いだ二そうの舟」の形です。それに「むちで打つ」意味の「攵」(のぶん)を加えて、「罪人をむちで叩き島流しにする」ことから、「追い払う・放す・許す」などの意味を表します。「放免」はここから出た言葉なのですね。
【ゆるす】のいろいろ――
放…追いはなして自由をあたえること(放免)
許…それでよい、勝手にしろと認めてゆるすこと(許可)
与…同意してゆるす、なかまになること(与党)
免…刑の執行をやめる、ゆるすこと(赦免)
恕…哀れんでゆるすこと(寛恕)
容…かんにんしてゆるすこと(容認)
允…承知してゆるすこと(允許)