「だまされたふり作戦」でだまされる 町田の80代女性 300万円被害
この女性は警察官を装った犯人側から「だまされたふり作戦」への協力を持ちかけられ、現金を手渡してしまったという。
その手はずは――というと、午前9時ころ、女性宅に電話。おいを名乗る男で「株で失敗したから300万円借りたい」という。自宅で待機中に警察官を名乗る男から「タクシー会社から『乗客の男らがあなたの家を振り込め詐欺で狙う話をしていた』と情報提供があった。現金を手渡すときに犯人を捕まえたい」と、「だまされたふり作戦」への協力要請を受けた。
女性は午後5時ころ「犯人」に指示された自宅近くの路上で現金300万円をわたしたが、「警察官」からは何の連絡もなかったために、教えられていた番号に電話。「犯人は捕まった。金は婦人警官が返しに行く」といわれたが、翌日になっても返金されなかったため、署に相談し被害にあったことがわかったという。(朝日新聞【むさしの版】から)
ところで、作戦の『戦』はどんな字なのだろうか。
そんなことを考え合っている時ではなさそうだが、それにしても手の込んだ芝居にひっかかったものだ。これを読んで笑ってはいられない気分。
『戦』は「単」(先がふたまたになっているほこ)と「戈」(柄の長いほこ)で、【いろいろな矛を交えて戦う様子からできた】
いろいろな形のほこ(武器)を交えて戦うことから、「戦う・いくさ」の意味を表しました。
【戦う】といってもいろいろな「戦う」があるものだ――
○敵国と戦う…武力をもって戦争をすること
○巨人とヤクルトの戦い…試合をすること
○労使が戦う…賃金闘争
○寒さとの戦い…南極観測隊の皆様、ご苦労さま
○人生もまた「戦い」だそうです。この女性、戦うつもりで引っかかってしまいました。