山形市に住む60代の女性、弁護士を名乗る男らによる架空請求被害にあい1億円をだまし取られたという、うそのような話。それにしても、よく持ってたものだ。よく騙されたものだ。こんなイキサツらしい(朝日新聞12/23日社会面)。
11月の中旬、はがきが一枚、この女性の自宅に送られてきた。はがきには、もっともらしく『訴訟最終告知のお知らせ』と書かれていた。
この女性、おったまげてそのはがきに記された連絡先に電話した。すると弁護士を名乗る男から「通信料の未払いで業者が訴えている」「弁済供託金500万円を払え「和解金2千万円払え」などといわれた。
そうして、言ってることが難しく、何が何だかわからず、指示に従い11月20日から12月19日まで千葉、埼玉、茨城の各県と東京都内のマンションなどに12回にわたって宅配便で現金計1億円を送ったという。
そのお金は定期預金や生命保険などを解約して送り続けいていたもの。
この女性は家族と一緒に暮らしているが「裁判のことを人に言ってはいけない。禁止条項がある」などといわれ、だれにも相談しなかったという。
わが身に降りかかったらどう対処するだろう。オオ、コワっ!
ところで、滑空請求の『架』はどんな字なのだろうか。
『架』は教育漢字外ですから『漢字語源字典』(藤堂明保)によって紹介しましょう。
「加」は口の上に右手を乗せて発声を助けること。「架」は支柱中の上に横木を乗せくわえること。支えの上にかけ渡したたな。また、支柱の上にかけて渡す横棒や橋げた。さらには、上にのせる。かけ渡す、上にのせて組み立てる、といったような意味がある。
この字とは別に『枷』という字9もあり、「かせ」とか「からさお」(柄の先に動くようにに棒を取り付けて、穀物の穂をたたいて脱穀する道具)などの意味がある。
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